にゃごす

■Style→DDH Weizen

南の島にあるクーラ・クテールという小さな町で代々受け継がれたレシピ本の中にある伝統的なヴァイツェンをつくろうとしていたノボル教の教祖様のもとに、弟子でサーファーのケートがバカンスにやってきた。教祖様は「美味しいヴァイツェンをつくるには代々伝わる秘伝のこの酵母の扱い方がとっても大事なんだ！」と弟子ケートに叩き込んでいた。とても熱心に仕込みをしている2人を、影から2匹のネコが覗き込み、何やらコソコソとしていた。

仕込は順調に終わり、あとは伝統的な酵母で発酵を待つのみ。教祖様とケートはその場を離れた。

その隙に「今だにゃ」と2匹のネコがやってきて、ホップを次から次へと放り込んでいるではありませんか！その量なんと通常の10倍！

数日後、発酵の様子を見にきた教祖様とケートは、いつもと様子が違うことに気がついた。

「なんてことだ！代々伝わる秘伝の酵母を生かしながらも、ホップのアロマが共存しているではないか！」

慌てて教祖様が一口飲むと教祖様は言った。

「にゃごす！」

つづく。

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