Founders Porter/ ポーター
■Style→robust porter
IBU:45
ブリュワリーの定番ポーター。ratebeerでは100点を獲得、世界でトップ3のポーターに入ると称される傑作。
チョコレートモルト、キャラメルモルトの優雅な甘みがベルベットのように心地よく響く。気性の激しい戦い相手ではなく、いつも優しく寄り添ってくれる恋人のようなビールだ。
このPorterはFoundersの歴史を体現したビールでもある。
1997年の創業初期より季節限定醸造としてラインナップに入っていたPorter。2001年にはレシピの再編成により味わいが大きく変更された。
しかし2005年頃、ブリュワリーが急激な成長を続けていたため生産が追い付かず、Imperial Stoutと共に生産の中止を余儀なくされたのだった。
しかし、”2007年11月に新施設に移転した際、我々はPorterとImperial Stoutを復活させる決断をしたんだ”と共同創業者のDave Engbers(デイヴ・エンバース)は述べる。
さらに、Porterは限定でなく定番商品として帰ってきた。なぜなら、その頃ポーターと言うスタイルは以前より注目を集めていると考えたからだ。
当時、東海岸を中心にビールを販売していたが、ニューイングランド地方や中部大西洋岸(アメリカ合衆国の大西洋に面した中部諸州のことをいい、北からニューヨーク州、ニュージャージー州、ペンシルベニア州、デラウェア州、メリーランド州、ワシントンD.C.、ウェストヴァージニア州、ヴァージニア州を指す)にはポーター好きが数多くいた。
2012年には前年比85%増の売れ行きを見せるなど、PorterはFoundersの成長に欠かせない役割を担っている。
グラスに注ぐとシルキーな黒色の液体にこげ茶のヘッドが乗る。アロマはチョコレート、ミルクコーヒー、ヘーゼルナッツ、バニラといった穏やかな香り。口に含むと香ばしいエスプレッソのようなロースト感とともにモルトの優しい甘みがじんわりと広がる。
さらにプルーン、キャラメル、ミルクチョコレートのニュアンス。フィニッシュはトースティーなココアで締め括られる。ビロードのように滑らかな口当たり。
ミステリアスで神秘的な女性のパッケージラベルが印象的なこのビールについて、Daveはこのようにも語っている。
“Porterは僕の心の中でも特別な位置を占めているビール。1度口にすればもっとたくさん飲みたいと思えるからね。“
しかし、多くのビールファンはこのスタイルを過小評価しているようだ。FoundersのPorterは、日本のビールファンにポーターの素晴らしさを気付かせる作品となるだろう。
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