Orderville / オーダーヴィル

■Style→HAZY IPA

Modern Timesの定番IPA。

Mosaicホップ、そしてダンクなニュアンス溢れるいくつかのホップを投入して醸造されるのがこの“Orderville”。

ホップのフルーティーなキャラクターが前面に押し出されているだけでなく、独特なホップアロマが飲み手の体の中を駆け抜ける。

西海岸ではあまり見られないタイプのイングリッシュ酵母を使用しており、ウエスト・コーストスタイルのIPAとは一線を画す酵母由来のフルーティーさが表現された作品。

名称の“Orderville”とは、アメリカ西部ユタ州にある町の名前。

1875年、“自然ないし自然的なものを人間的価値の規準とする”人々の集まりが、United Orderの生き方を実現するために設立された町であった。

このコミュニティーの人々は全員が同一賃金で労働し、全員が同じ食事をとり、平等主義を実現することでユートピア（理想郷）の完成を目指していたとか。

グラスに注ぐと、くすみがかった黄金色に真っ白なヘッドが乗る。

アロマはベリー、ピーチ、ストーンフルーツ、パイナップル、パパイヤ、メロン、そしてたっぷりのダンクなニュアンス。

味わいはジューシーなトロピカルフルーツが弾け、クラッカーに似たドライなモルトをバックボーンに松の苦みが舌を刺激。フィニッシュはホップのスパイシーさと青々しい苦みが長く残る。

HAZY IPAであるが、味わい自体はウエスト・コーストスタイル寄り。

独創的なハイブリッドビールを生み出すModern Timesならではの、さしずめ東西折衷といったところか。

IBU：55

ホップ：MOSAIC • BUNCH OF DANK VARIETIES

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