白日夢中 (WHITE REVERIE)
■Style→ベルジャンウィット
クロモジと伊予柑ピールで表現するベルジャンの白い伝統
【味わいの特徴】
爽やかな柑橘やハーブのようなニュアンスを生む黒文字を使い、ベルギーの伝統的なスタイル”Wit”にほのかな和の要素を取り入れました。
【相性の良い食事】
ワカサギの南蛮漬け、ガパオライス、山椒を効かせた焼き鳥(塩)
【名前の由来】
白いぼんやりとした雲が遠くで漂う景色を眺めていると、体内で秒を刻むのがこころなしかゆっくりに感じられ、私をいつも急き立てていた時間やよしなしごとから気持ちを解放してくれる気がした。
さて、しばし時間を忘れてビールを飲もう。
(プシュッ、、、)
ビールの中の小麦の優しい甘み。染み渡る美味しさ。
あぁ、「美味しい」は正義だ。そして、正義は勝つ・・・などとうつらうつら考えながら暖かい日差しをうけて、まったりと解けゆく、ある春の日。
【醸造家の声】
昨年の初リリースに続いて2回目の醸造となった白日夢中。ベルギーの伝統的なビアスタイルであるベルジャンウィットを私たちなりの解釈と和風のツイストを加えた作品でした。
古典に挑む時、少々怖気づくこともあるのですが、前回この帰還シリーズを通して、ベルジャンウィットに挑戦した白日夢中を初めて造った時に、たくさんの良い反応をもらえたのが、今回の再醸造につながりました。
伝統的なウィットらしいソフトな口当たりと雲のようなにごりは、大麦以外の穀物を50%ほど使うことで生まれ、私たちのベルジャン酵母で普段造るビールではあまりない、高い比重を保ったまま発酵を終える製法によって、品のある甘みと丸みを帯びたボディが与えられます。
また、伝統的にはコリアンダーシードとオレンジピールが副原料として使われるスタイルですが、和風のツイストとして、レモンや柑橘、ハーブのような香りの個性をもつ日本古来のクスノキ科のクロモジを使用しました。前作では、このクロモジの印象が少し出すぎて、味わいに渋みも感じられたので、今回は投入する量を調整しました。反対に新しく採用したのは、伊予柑の皮。味わいに甘みと柑橘の爽やかな余韻を与え、伝統的な製法で投入する副原料の代役をうまく務めるだけでなく、元は無かった和を感じさせるアクセントまでビールに与えてくれています。もしベルジャンウィットが日本にあったら、という醸造家の空想を前回以上にうまく表現できたビールになりました。
ホップ Hallertau Hersbruker, Spalter
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